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「SORAとMIZU」は両国橋に設置されている。気温の変化、街の騒音、車両の通過による橋の震え、そして宇宙の彼方から飛来する宇宙線などの信号を受け取り、それが色彩となって橋を覆うものだ。自然の息吹と常に変化していく街の表情を象徴化するような光が、橋と水面に投げかけられる。

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作家:逢坂卓郎

筑波大学人間総合科学研究科芸術専攻教授
1948年東京生まれ。日本のライトアートの草分け的存在。宇宙線の信号がLEDの光に変換される“宇宙線シリーズ”、2000年の皆既月食時に棚田に設置された18個の巨大な鏡が月光を捕らえる“ルナ-プロジェクト”は宇宙をテーマとした代表的な作品。弾道飛行による微小重力環境の中で3回遊泳実験を行なう。2008、2009年に国際宇宙ステーション内で芸術実験を実施。国内とヨーロッパの主な美術館で展覧会を開催。1998年ロレアル大賞(L’OREAL Art and Science Foundation) 、ディスプレイ産業大賞<通商産業大臣賞>(NDF) 、2006年北米照明学会賞地域賞、2008年グッドデザイン賞など多数の受賞がある。

【作家コメント】
私は、2001年から始めた宇宙芸術の研究の課程で数名の宇宙飛行士から地球の美しさと同時に地球環境の儚さについての話を聞き、強い印象を受けました。そこで、機会があれば自然環境の変化を光に変える事で、人々が今立っているこの場と地球という関係性について感じる事ができるような作品を制作したいと考えていました。作品「SORAとMIZU」はこのような意味で私にとって実験的で意義あるパブリックアートの作品となりました。両国橋をとりまく昼間の気温、騒音、振動、そして宇宙から飛来する微弱な信号である宇宙線を検知し、リアルタイムで変化する宇宙と新町川の鼓動を視覚化する光の作品となりました。この作品を、環境の変化を作品化したCybernetic Art-サイバネティックアートの提唱者であるNicolas Schöffer-ニコラ・シェフェールに捧げるとともに、多くの方達に見ていただける事を願っています。

SORAとMIZU