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2010-17-22010-17-3「歩く町」は町の中にあらわれた小さな町である。
小さな町の家はその町の町民とともに歩き出し、普段の町と出会い対話する。
その「歩く町」の営みは、いつもの日常を隣町の出来事として描きあげる。

kitazawa2010

作家:北澤 潤

東京藝術大学

作家コメント

2010年4月、私は徳島市の空き地に小さな町をつくった。私がその町をつくったことによって、いつもの町が隣町になる。小さな家と一緒に、隣町を歩いてまわった。歩きながら出会った人との話を「隣町レポート」に記し、まとめ、「隣町日報」として毎日発行、手配りしてまわる。そんな「歩く町」の営みを通して徳島の町と人と関わり続けた。「歩く町」の「町民」たちによる、なんとも勝手なそれらの行動。町に対し今一度出会っていく態度が、日常を暴いていく。普段町に住まう人々が「町民」の視点を共有することで、いつも居る自分たちの町に気づくかもしれない。地域において我々ができることといえば、そのように日常に再会する起点をつくることなのではないか、と今考えている。