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2013-31-22013-31-32013-31-42013-31-5家庭で使われていた様々な時代や国のランプシェードを使ったインスタレーションです。それぞれのランプシェードには、各家庭の歴史や物語があり、それがパブリックな空間で一つのアート作品となったとき、独自の環境を生み出します。サイト・スペシフィックなこの作品は、床と天井の鏡と光のシリンダーで構成され、アートと地域コミュニティが生み出すエネルギーや交流を表現し、ランプシェードを提供した人は作品そのものに参加したことになります。また、「オズモシス」は鑑賞と対象となるだけでなく、ダンスやパフォーマンス、ライブミュージックの舞台としても利用されます。

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作家:KEHRES & HUNGERER

ライナー・キエレス&セバスチャン・フンガラーは、各家庭から入手した様々な年代、および国々の古いランプシェードを使って、ライト・インスタレーションを制作するアーティストデュオです。個々のランプは元の持主の生活環境、思い入れ、および歴史について示唆しながら構成され、それらを一緒に展示することで、ランプは公共空間の中で人々の新たなプレゼンテーションの場を造り出します。

主な展覧会
2006「人工光のライトアート」ZKMカールスルーエ/ドイツ
2008「ライトプロジェクト」、ピューリツァー芸術財団、セントルイス/アメリカ
2009「コプフェンデ」ギャラリー・バーバラ・ルエツ、ピナコテーク・デア・モデルネ、ミュンヘン/ドイツ
2009「おやすみ、ぐっすり眠って」アップロード・アート・プロジェクト、トレント/イタリア
2010「重い、普通、軽い」ルミナーレ、フランクフルト/ドイツ

作家コメント

万代町の古い倉庫に、3つのライトインスタレーション(光の空間作品)からなる、場所を活かしたプロジェクト「オズモシス」を設置しました。「オズモシス」とは科学用語で、浸透性のある膜を通した物質の流れと交換を意味します。タイトルが、芸術への人々の参加について語るなら、芸術そのものは多くの意味で『膜』となります。「オズモシス」の成分は、海外から持ち込まれたヨーロッパの使い古したランプシェード。日本では地元の人々の寄付や、期間中に倉庫で開催されたワークショップでの手作りです。ワークショップの参加者や寄贈者は多く、しかも創造的でした。期間中ライトインスタレーションの外観は、両方の文化のランプシェードを交換することで徐々に変わっていきました。
「グローブ」は、2台のクレーンで張られた30mのワイヤーに卓上用地球儀を逆さまに掛け、巨大なアーチが桟橋から倉庫まで伸びているようにした作品。あらゆる年齢の人々が地球儀を愛で楽しみ、風も『グローバル』楽器で、見えるメロディーを奏でているようでした。
 目玉となる「オズモシス」は倉庫の中にあり歩いて入れ、最上部と床に鏡のある円筒形です。ある意味ランプを掛けることで建てられた灯台です。ランプシェードにより、またダンス、パフォーマンス、ライブ音楽によって、人々は『光の膜』の一部として参加することができました。床の鏡はカーペットの小片を並べるように置き、派手な色のスリッパもたくさん置きました。午前中は近くの保育園の子供たち、昼間は若い学生グループ、結婚式のカップルさえ撮影のために使い、そして夜の観客や『ブルーアワー』の恋人たちが来て、「オズモシス」の光の彫刻で繰り広げられる素晴らしいショーによってハイライトとなりました。
ガラス窓の側に設置した「コプフェンデ」は、195個のベッドサイドのテーブルランプからなる参加型の『スクリーン』です。ドイツ語のタイトル「コプフェンデ」は、文字通り『頭の端』で、横たわった時に頭のあるベッドの端を意味し、また内と外の間のもう一つの『膜』も暗示します。この作品は人々の形や動作を、影の動きに変えます。訪問客による感知カメラの前の遊びは、影プレーヤーとして彼ら自身が体験し、阿波踊りや実物大の紙芝居を思い起こさせました。
私たちは本当に徳島を愛し、招待されたことに感謝いたします。ありがとうございました。