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b-6-2b-6-3b-6-4古いスプーンやフォーク、捨てられた缶や線材にLEDをつけて、再び光をあててみました。使われた用具はそれぞれの歴史を持ちますが、不要になると捨てられます。それらの「物」に光が加わることで、また新しい役割ができました。
そして、物を支えたり繋げたりすることをなるべく表に出して、この小さな光や影がどうのようにできているかを示すことを作品にしてみました。
自然物でも人工物でもその表面は機能を覆いすっきりと見えるものが多くありますが、その内部は複雑です。今回の作品は少しの物体を光らせるために、部品同士互いを支えてなんとか立っています。そんなどこにでもある状態が、視覚化されてぼんやりと印象に残っていけば幸せです。

展示期間:12月16日[金]-12月25日[日] 18:00〜22:00
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作家:溝口昭彦

1960年福岡県生まれ。筑波大学大学院芸術研究科デザイン専攻総合造形コース修了。現在は岩手県に住み平面作品や複合媒体によるインスタレーション作品の制作に取り組んでいる。1990年からの「spindle-shaped」シリーズでは奥行きや扉を持った支持体に紡錘形のドローイングを描いた作品、2005年以降は「passage」シリーズで、映像やオブジェが空間で重なりあう作品を制作する。その表現の形式や媒体は変化するが、物体、ドローイング、映像に日常的な現実感をこめて提示することにより、人が日々体験する「弱く断片的なイメージが重層化し漠然とした記憶につながる感覚」を表現している。

1994 第1回別府現代絵画展[別府市美術館/佳作賞]
第23回現代日本美術展[東京都美術館・京都市美術館/富山県立近代美術館賞]
1995 第4回青木繁記念大賞展[石橋美術館・郡山市美術館/特別賞]
第38回安井賞展[セゾン美術館・尼崎市総合文化センター・島根県立博物館・尾道市立美術館・秋田市立千秋美術館・帯広市大丸]
1996 VOCA展[上野の森美術館] JACA’96日本ビジュアルアート特別展[伊勢丹美術館・トレチャコフ美術館/ロシア他]
1997 第2回昭和シェル石油現代美術賞展[東京国際フォーラム]
1998 時の経過を見つめあう二人−「溝口昭彦」と「安田靫彦」展[伊豆修善寺新井旅館]
2004 シリーズⅩ岩手の現代作家「村井俊二・溝口昭彦展」[萬鉄五郎記念美術館]
2005 第14回青木繁記念大賞展[石橋美術館・アクシスギャラリー・郡山市美術館/奨励賞]
2016 第1回枕崎国際芸術賞展[枕崎市文化資料センター南溟館/協賛賞]

Analog passage Tokushima