2010 ARCHIVES
トゥインクル・カナル
「トゥインクル・カナル」は水辺のあかり景観の再生をテーマにしている。
内町ポンプ場周辺の水辺環境を、より身近な存在として認識するための「光環境」が提案された。
既存の街路灯や灯りを消し、最低限の光だけを設置することで、ゆらめく光が可視化され暖かさが感じられる環境が提示された。
幻聴音楽会 照明の音楽II
「幻聴音楽会 照明の音楽II」は、内町ポンプ場周辺を舞台に、光と音楽を連動させたコンサートで、4月17日と24日に開催された。594人の市民が音楽隊・LED隊として参加することによって、ふだん見慣れた新町川の水辺の特性が際立ち、その場所の魅力を再発見することができるパフォーマンスだった。
小鳥のささやき
「小鳥のささやき」は木と鳥をモチーフに、環境問題をテーマにした作品。
真っ白な木に緑だけを配色し、中央の小鳥を「自分」に置き換え、
木々に隠れている何羽もの小鳥たちのストーリーに耳をすませている様子が表現された。
LED技術協力:藍谷壮一郎,阿南工業高等専門学校
SHIZUKU
「SHIZUKU」のテーマは「水」。
竹の持つ生命力と柔らかなカーブで表現した雫の形から、LEDの青い光がこぼれだす。
水の妖精たちが宿るSHIZUKUの息づかいが神秘的に表現され、夜の空間に浮かびあがる。
昼間は空気を感じ、空に伸びるフォルムが自然や風景と調和する。
昼と夜の二つの顔を持つ作品であった。
LED技術協力:藍谷壮一郎
Secret garden
「Secret garden」は風と光が同居する匿名の庭を表現した。
漂白された鳥の羽が光と風を受けて生い茂り、 空中で風と踊り、 生命を歌う植物のように存在している。
飛ぶ能力が失われた羽毛に残る風とともに生きた記録が、密やかな庭に再構築される。
そこに、自然と人間との関わりや距離を探る手掛かりがある。
LED技術協力:アトリエオモヤ
パピヨンライト
「パピヨンライト」は蝶の羽をイメージ。
指向性の強いLEDの光をやさしい光に置き換え、
蝶の群像(かたまり)が形と光でやさしく表現されている。
夜の光のなかだけでなく、昼間の造形も意識された作品であった。
記憶の教室
「記憶の教室」は教室での時間を作品化した。
解体された小学校の木造校舎の窓を 使用し、夕焼けや青空、曇り空など、
子どもたちが 教室の窓から眺めた空がLEDの光で表現された。
失われた場所の記憶が LEDの光によって再生する。
fall in LED
「記憶の教室」は教室での時間を作品化した。
解体された小学校の木造校舎の窓を 使用し、夕焼けや青空、曇り空など、
子どもたちが 教室の窓から眺めた空がLEDの光で表現された。
失われた場所の記憶が LEDの光によって再生する。
The Hidden Tune
「The Hidden Tune」は、会場内の東屋を活用した作品だ。
東屋に近づくとセンサーが反応し、天井やベンチに仕掛けられたLEDが明滅をはじめ、
そこに光のイリュージョンが展開されるインタラクティブアートであった。
光と水の柱
「光と水の柱」は光と水の調和をコンセプトにした作品である。
北斗七星をイメージした7本の柱には水と油が入れられ、LEDの光が柱を照らす。
柔らかな光で彩られた7つのポールが温かさを表現していた。
技術協力:武知康逸(株式会社オプトピア)
Whirlpools(渦潮)
「Whirlpools(渦潮)」は、文字通り渦潮がモチーフである。
藍染めの和紙と青色LED、ともに徳島の地で生まれた伝統工芸と最新テクノロジーによる
素材を組みあわせたこの作品には、徳島の魅力がふんだんに盛り込まれていた。
技術協力:本久智一(株式会社徳島ネオン)
ゆびさされたい
「ゆびさされたい」は、様々な人の人差し指を型取りLEDを入れた樹脂で複製した作品だ。
LEDで白く光る指の近くにはQRコードが添えられ、携帯電話で読み込むとその指の人物の年齢や趣味などが読みとれる。
100本の匿名の指が並ぶ不思議な雰囲気と、指の持ち主の人物像を探る楽しみが作品化された。
井上良平(徳島大学大学院)
Nest
空店舗を利用した作品。
「灯りのない建物の中にじっと息を潜めている何者かがいる、人の気付かないところに奴らがいる。」
そんな夜の街のきれいな光の背後に潜む怖さが表現された。
Night Walker
アーケード街にインストールされたLEDのついた布のオブジェから、同じ布を纏ったパフォーマーが出現し、商店街や路地を歩きまわるパフォーマンスだ。
パフォーマーの周囲には日常から変容した風景が出現した。
歩く町
「歩く町」は町の中にあらわれた小さな町である。
小さな町の家はその町の町民とともに歩き出し、普段の町と出会い対話する。
その「歩く町」の営みは、いつもの日常を隣町の出来事として描きあげる。
夜の八百屋さん
「 夜の八百屋さん」は、商店街の空店舗にある。
向かいにある昼の八百屋さんでは、こだわりの青果物が並べられ、
夜の八百屋さんにはこだわりの作品が並べられる。
そこに新しいコミュニケーションが生まれた。
Mandala NO.1
曼陀羅は仏の悟りの境地、世界観、宇宙観などを仏像、シンボル、文字などを用いて象徴的に表したものである。
両国橋西公園のステージに設けられたこの作品も、生命や自然の輪廻などの三次元的な世界を表現していた。
技術協力:脇 義昭(有限会社 ワキ)、逢坂卓郎(筑波大学)、株式会社徳島ネオン
夜の刺繍
空店舗の床に敷き詰められた白布に光の糸を縫い続ける作品だ。
昼間の縫うという行為が夜になると光を帯びて可視化する。
ひと針ひと針縫い込んでできる糸の縫い目や人により異なる糸の動きを通して、
関わった人達の痕跡や時間が蓄積された。
技術協力:小泉武史(株式会社アロマックラボ)
day cruising, night live
「 街の音」を素材にした作品。
日中、街のどこかで聞こえていたはずの音が「よそもの」を介して組み立てられ、
静かな夜のアーケードに流れる。
聞き慣れた日常の音が、再構成によって意識化された。
技術協力:臼井秀和(株式会社アイピーエージェンシー)
The Dialogue of The Sunset
朝になったら東の空から日が登り、夜が来れば西の空に日が沈む。太陽の動きに合わせて、街も、人も、動く。
かわのそこものがたり
商店街の空店舗にあらわれたかわのそこの世界だ。
おとこが かわに 落ちました。 川底に 光るものを 見付けて 橋からのぞき込んだときに バランスを くずしたのです。
かわのそこにはひとりのむすめが 住んでいました・・・・・・・・・・
廃heart
「廃heart」はスクラップアンドビルドのアンチテーゼである。
「廃棄物を減らしたい」というメッセージが
建築廃材でつくる「ひと」に込められ、「ひと」のheartの喜怒哀楽が
LEDの光で表現された。
技術協力:藍谷壮一郎
きになるき
「 きになるき」は新町川に「みんなで木を育て、緑を増やそう」
というメッセージを込めた作品である。
LEDの入った風船を一人ひとりが根元に取り付け、木を育てていく。
一人ひとりの行動が木を大木にし、新町川に緑が増えていく。
技術協力:藍谷壮一郎
トゥインクル・メッセージ
「トゥインクル・メッセージ」は新町川水際公園に設置された作品で、お花畑・お池のお花・LOVE LOVE の三部作で構成された。 城山に住むアカテガニからの「水に住む生き物や緑の木々の中に住む生き物の声(たくさんの命のきらめき)を聞いて」というメッセージが込められた。
技術協力:藍谷壮一郎
ルミナス・バンドギャップ2010
「ルミナス・バンドギャップ2010」は、新町橋東公園に設置された。2009年のバレンタインデーに登場した
たほりつこ「ルミナス・バンドギャップ2009」を新装したデザインにより、市民やサポーターズクラブメンバーのワークショップで制作された。
技術協力:藍谷壮一郎